暖かい場所〜Ather side with Edward

 

「ね、なんでアル行かせたの?」

「・・・・・・・・・」

「ねーねー、なんでー?」

「・・・・・・・・・うるさい」

「もー、なんでよー。」

「別に言う必要なんぞないだろうが」

「聴きたいわよ」

「何で」

「今日のエドはおしゃべりねー♪」

「・・・・・・・・・」

 

無言でうな垂れた。

「だって・・・・オレは・・・・兄貴だから」

「はぁ!?」

「兄貴だから・・・少しは身を引いて、見守るのもいいかと思ったんだよ・・それに・・・・・」

最後のほうなんて、声になっちゃいないくらい、小さかった。

「あの子はオレじゃなくてアルを見てたんだ。まっすぐに。

だったらオレは入り込める訳ないだろう?」

「エド・・・・」

 

少しの沈黙があって。

「なーにバカなこと言ってるのよ」

「なっ・・・・・この気遣いがバカと―――」

瞬間、頬にあったかいモノが触れて。

「ウィ・・・・ウィンリィーっ―――?」

「何も、女の子がその子だけな訳じゃないでしょ?

 

・・・・・あたしが居るわよ」

「・・・・・う。」

不思議と、何も言い返せなかった。

 

そんな朝。